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2017年6月9日金曜日

動く静止画リメイク版追加後編:水の壁紙と火の壁紙

iPhoneを傾けると動いて見える水の壁紙と火の壁紙をより鮮やかに仕上げました。

記事公開時のOS:iOS 10.3.2
iPhone 7/6s/6/7 Plus/6s Plus/6 Plus/SE/5s/5c/5/iPod touch 6兼用

水の壁紙は私のお気に入りモチーフ、iMac G3のキャンディカラーをイメージ。従来型よりも色が濃くなって「波紋」はより美しく出ます。実機ではスクショの白い線が色のついた光になります。



ダウンロードページ ▶︎ 水の壁紙  Water (2017 Tribute to Candy Colors) +6枚

火の壁紙も従来より炎の色が濃く出ます。こちらも白い線は色のついた光になります。


ダウンロードページ ▶︎ 火の壁紙  Fire (2017) +10枚

水と火の壁紙は動く静止画の原点です。どちらもシンプルにモアレの強さを追求したのでとにかくよく動きます(水の壁紙は一度全体をリメイクしています)。
しかし基本的には2015年に作ったきり。その後様々なタイプを作る過程で培ったノウハウを投入してパワーアップしました。

iPhoneを傾けた時に動くしくみですが、置いても少しの間動きます(最近ようやくこの現象の本当のしくみがわかったので記事の末尾に書いています)。


設定上の注意点

視差効果でお使いください(低電力モードやPlusのランドスケープモードでは動きません)。
屋外では動きが目立ないことがあります。
画面の輝度設定が暗すぎると動きが見えません。
iOS10.2以降、視差効果が突然止まることがあります。アプリを開く、ロックして解除するのいずれかで戻ります。フォルダの開閉は効かないことが多くなってきたかもしれません。

水の壁紙では、Plusで時計アプリのアイコンをフォルダの外に置いたページで、iPhoneを傾けなくても明滅する可能性があります。


動くしくみ

モアレという現象を利用します。
液晶素子の解像限界に近い周期でストライプや格子状のパターンを背景に敷くと、パララックスエフェクトの動きにより干渉縞が発生します。スクリーンの異常ではありませんが、一般的には有り難くないと思われている現象を逆手に取っています。


水の壁紙の明るさ判定の変更

前回も書いたようにいつの間にかiOSが壁紙を暗くするかどうかの判定基準が変わっています。

iOS 8.2までは水の壁紙はそのままだと上の方が真っ黒になっていたため、ステータスバー付近に明るいグラデをかけてそれを回避していました。
ところがiOS 10.3ではそれが壁紙を暗くする条件になっています。逆にグラデを外すと暗くなりません。
判定にほとんど影響のなかったドック部分のグラデも上の方と同じように判定に引っかかるようになっています。
そのため上下のグラデを外しました。

同じ背景でドックに色を入れたときの比較
両端が壁紙で中央がホーム画面

キャンディカラーは少しずつ色味を変えつつオマージュ壁紙以来よく使っています(あの時一生懸命色を再現したのにあっという間にアップデートで使えなくしやがって元を取ってやるという気持ちもあります)。

モアレは背景の彩度が高い方がよく出ます。ただあまり濃すぎてもコントラストが低くなるので、そこはバランスを取らないといけません。
均一な黒いマスキングに対して最も効果的と思われる明度と彩度で、上と下で色相だけを少しずつ変えました。地の部分がグラデーションになっている方がなぜかモアレが出やすいという、最初は気がつかなかった特性も利用しています。


火の壁紙のグラデーションの変更

火の壁紙は炎ぽく見せるために上に向かって暗くするのですが、その開始点を上げただけです。開始点の色は前記のとおり。それだけですが随分変わります。

グラデだけを表示したもの。右が新型です

実は開始点を一番下にしたままドックの色を外すと設定後も暗くならないのですが、暗くなっても開始点を上げた方が炎がはっきり見えます。
ドックの色はやはり外しました。ここまで出せれば炎だけ見せた方が綺麗かと思います。


iPhoneを置いても動くしくみが分かりました

動く静止画はiPhoneを置いても何秒か動いています。これ私はモーションセンサーが慣性でも検知しているのかと思っていたのですけど違いました。

ヒントは新古典壁紙。それ自体は静止画で設定する壁紙ですがアクセシビリティから「視差効果を減らす」をオンにしない限り、iPhoneの動きに合わせてアイコンが動きます。このときiPhoneを止めるとアイコンは徐々に正規の場所に戻っていきます。


同じことが視差効果で設定した壁紙にも起こっていました。
分かりやすいようにテンプレートを壁紙に設定してみましょう。
黒いフレームが視差効果表示範囲でホーム画面を表示するとぴったり合います。


傾けるとずれます。右上のバッテリー部分をご覧ください。


iPhoneを置くと……


じわっじわっじわっじわっ……と戻ります。完全に戻るかどうかはずれ方次第のようです。一定量戻るようになっています。

iPhoneを傾けると動く静止画が、置いてもしばらく動くのは、iPhoneを止めると壁紙が戻ろうとして動くからだったんです。
思ったより単純だったのか複雑だったのかよく分かりませんけど。

次回は動く静止画の新作を予定しています。

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