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2017年6月3日土曜日

動く静止画リメイク版追加 2017夏前編:金属の壁紙と回路の壁紙

iPhoneを傾けると明滅する金属の壁紙には星型デザインのバージョンを、回路の壁紙に未来的な配線のバージョンを追加しました。
どちらも従来より明るく、現行iOSでは設定後に暗くなりません。

記事公開時のOS:iOS 10.3.2
iPhone 7/6s/6/7 Plus/6s Plus/6 Plus/SE/5s/5c/5/iPod touch 6兼用

これまでのデザインをベースに万華鏡型に配置しました。ページの上の方に追加しています。


ダウンロードページ ▶︎ 金属の壁紙 2017  Metal 2017 +8枚
デザインは一枚一枚違います。


ダウンロードページ ▶︎ 回路の壁紙 未来アレンジ  Circuit  Future Arranged +10枚
こちらも一枚ずつデザインを変えました。


設定上の注意点

視差効果でお使いください(低電力モードやPlusのランドスケープモードでは動きません)。

屋外では動きが目立ないことがあります。
画面の輝度設定が暗すぎると動きが見えません。

iOS10.2以降、視差効果が突然止まることがあります。どうもスリープに入るタイミングとタッチ操作の兼ね合いで起こるように見えます。その時はフォルダを1、2回開いて閉じると戻るようです。ロックして解除するか、アプリを開かないと戻らないこともあります。


動くしくみ

モアレという現象を利用します。
液晶素子の解像限界に近い周期でストライプや格子状のパターンを背景に敷くと、パララックスエフェクトの動きにより干渉縞が発生します。

Safariなどで稀に縞々のある画像をスクロールするとちらつくのと同じ現象です。スクリーンの異常ではありませんが、技術的にはできるだけ避けたい現象を逆手に取っています。


万華鏡型に

全体を同一方向のパターンが走っているとモアレはいかにも波のように見えるため、回路の壁紙や金属の壁紙ではところどころ塗り潰してモアレを分断、明るさの変化に目が行くようにしていました。

今回は動くように作った画像をさらに万華鏡のように加工しました。パターンの角度を変化させたことでモアレの方向も変わって、波は弱めになる代わりに自然な明滅を作ることができます。


特に金属の壁紙は角度の変わり目で金属感を出せるので、これまでの変則格子より明るいストライプパターンが使えます。


暗くなる条件が変わっていました

というより暗くならない条件ができていたと言うべきでしょうか。

万華鏡型の仕上がりを見るため、制作中はドックなどに色をつけるグラデは外したまま実機の動きを見ていました。
さて仕上げにドック部分の差し色を加えてみると……なんか暗い?


確かに暗くなっています。コントラストの高いパターンを必要とする動く静止画では暗くなるのは当然なはずです。しかし実験段階よりも明らかに暗く見えるのは変です。
試しにグラデを外してみると……暗くならない!


ドックだけでなくステータスバー付近の差し色でもアウトなようです。

それなら外しましょう。特に回路は背景が複雑になっていて差し色を入れても発色が良くありません。


いつから?

少なくともiOS 8.2まではモアレを作るためのパターンがあるだけで上の方が真っ黒になっていました。そこでステータスバー付近に明るいグラデをかけて普通に暗くなるだけに留めていたんです。

それがいつの間にか逆転しています。
とにかく全体的にコントラストが低めなら暗くならないようです。パターン部分の細かいコントラストは無視されています。そこに明るい差し色が入るとグラデーションをかけてもコントラストが高いと判定されるようです。

今まで気がつかずにいたため、iOSのどのバージョンで変わっていたかはわかりません。しかし流行色の壁紙で確認したように全面単色ならどんな色でも暗くならなくなったのが10.2であることから、iOS 10.2である可能性が高いと思います。

それぞれ左が旧型、右が新型

いずれにしろこうなると将来再び変わることも考えられます。明るさ、彩度、コントラストやサイズに加えて絵柄の特徴の判定まで変えてくるとは油断なりません。


後編に続きます

同じように差し色を入れていた他のシリーズにも、明るさ判定の逆転は影響することになります。次回は水の壁紙と火の壁紙のリメイク版を追加予定。

動く静止画新シリーズも同時進行で制作中です。

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