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2016年7月12日火曜日

ドックがなくなるiPhone、iPad用全面はっきりした色の壁紙 - iOS 9.3

記事公開時のOS:iOS 9.3.3
iPhone 6/6 Plus/6s/6s Plus/5/5s/5c/SE/4s/iPod touch 6/5/iPad/iPad mini兼用


濃い色の背景でiPhoneのドックが見えなくなる壁紙を2種類。もちろん脱獄は必要ありません。

まずは全画面を単一色調で埋める「全画面の壁紙」。


虫眼鏡とページ数の・・・のすぐ下には文字の影のせいでうっすらと線が見えます(色により目立ち方が異なります)が、これはドックではなくアンダーラインだと思ってください。


思ってください(!)


12枚用意しました。

これでどんな色でもドックがなくせると期待させたらすみません。当サイトの壁紙の中でも最もデリケートで、そうそうバリエーションは作れません。
そんな自由度の低いフォーマットだから逆に12枚も作れたわけなのですが……

ダウンロードページ ▶︎ 全画面の壁紙  Full Screen


そして上記全画面の壁紙にアクセントカラーを加えた「全画面に差し色の壁紙」。



単色バージョン以上にデリケートでカラバリは5枚になります。


ダウンロードページ ▶︎ 全画面に差し色の壁紙 Full Screen with Accent


設定上の注意点

移動と拡大縮小なしで、視差効果で設定することを想定していましたが、静止画や「視差効果を減らす」で設定したり多少は動かしても意外と大丈夫みたいですが、機種次第では結果が不明です。
アクセシビリティの「透明度を下げる」はオフのままで設定してください。

「全画面の壁紙」はiPadでは縦位置での使用のみ対応になります。自然なグラデーションにしたのはいいのですが設定後でも横位置にすると厳しくなります。

「全画面に差し色の壁紙」はくっきり色を分けたので、縦位置で設定すれば横位置で使うこともできます。

12.9インチのiPad Proではテストしていませんが、淡い色でドックを隠すのが画面が良すぎて通じなかったことを考えると、今回も厳しいと踏んでいます。

機種と設定によりフォルダが丸くなることがあります。


これまでのドックを見えなくする方法

ドックと背景の色が同じになれば境界は当然見えなくなります。

具体的にはそこそこ明度(iOS 8.3以降はサイズでも可)を下げてiOSがドックとフォルダを明るくするようにしておいて、ドックの背景を白くする方法が一つ。ドックは白(実際は超超超薄い紫)より明るくなれないので見えなくなります。
それから同じ理屈で背景をそれ以上明るくすると色調が維持できないくらい薄い色にする方法があります。これもドックがそれ以上明るくなりません。
厳密にはどうやらまったく同じ色になることはまず滅多にないようで、限りなく見づらくなるというのが正確です。見分けられるかどうかに個人差があるくらいまでは近づけられます。

ドックの色が固定される特殊なケースを利用して完全に同じ色になるグレーの壁紙も2種類作っていますが、これらは境界のヘアラインが目立つ色のため、ドックに関してはやはり完全に見えなくなるわけではありません。

ぴったりの色でドックを(ほぼ)見えなくする

フォルダが丸くなる壁紙以来交流のある@VBarraquitoさんから時々自作壁紙のお知らせをいただいていました。全画面の壁紙は彼に触発されて作ったものです。

Dock is invisible on dark background!
by @VBarraquito

フォルダが丸くなる壁紙をサイズ含めてアレンジしていったものらしいのですが、なんとダークな背景なのにドックがほとんど(拡大するとドックのヘアラインは見えます)見えません! なんでもドックが嫌いだそうで……

しくみはこうです。

まずiOS 8.3以降なら、すごく小さな壁紙を使ったときには背景が暗くなりません。iOS 9.3ならドックの端に影が出ることもありません。

そして小さな壁紙なのでドックは離れた所からの影響も強く受けます。つまり壁紙の上の方の色でドックの色を変えられるということです。

本来iOSはドックと背景を違う色にしようとしますから、この「遠隔操作」と背景が暗くならない仕様無しに色を揃えるのはかなり難しくなります(彼は私の壁紙をベースに暗くなる画面でもそういう設定をやってのけています!がそれはまた別のお話)。

それでも、ドックは壁紙全体の影響を受けるので一筋縄ではいきません。ドックの色はなかなか自由になりませんが、だからといって背景をドックに合わせようとすると、それがドックの色をまた変えます。しかも上限「以上」ではダメでジャストにしなければなりません。

実は似たようなことをiOS 8.3〜8.4の頃にやろうとしていました。その時は1枚も仕上げられないうちに9.0が来て極小壁紙のドックにひどいむらができてしまい諦めたという経緯もあって、彼の壁紙を見てしくみとその大変さが分かったのでした。

なんて仕事をしやがるんだ(;゜0゜)


とことん簡単なフォーマットに

最後は刻むしかありませんが「全画面の壁紙」はパラメータを最小限にしてみました(後で知ったのですが@VBarraquitoさんの壁紙のフォーマットも劣らずパラメータが減らされていました!)。

サイズにやや余裕が出てドック付近がよりフラットになるよう高さを5ピクセルに設定します。小さな壁紙は設定時に引き伸ばされてすべての柄がグラデーションになるため、制作時にはグラデも付けず上下2色に分けるだけです(ちなみに高さ6ピクセル以上になると上下の差がはっきりし始めます)。

高さ6ピクセルだと……

白文字のときドックの上に入る白線とシャドウがなるべく目立たないような色をドックの背景に選び、あとは上の色の色相(0〜360)、明度(0〜100)、彩度(0〜100)の3項目を調節するだけにします。

下の色はドックのヘアラインの目立たなさにこだわれば限られてきますし、下が決まればその時点で上の正解も決まっています。
自由度はほぼゼロですけどパラメータを減らしたおかげで現実的な時間で様々な色を試すことができました。

ドックが背景より薄くなる色と濃くなる色、色相が(赤寄りまたは青寄りに)変わる色と変わらない色があるのを今回初めて個別に確認することができて興味深かったです。
色相が変わる場合はそれぞれの変化量に合わせてまったく同じウエイトで反対側にずらす必要があるので、図らずもAppleのデザイン哲学を発掘していることになるかもしれません?


幅は4ピクセル

iPadでも縦位置のみ対応となると正方形にしても紛らわしいだけ。アスペクト3:4より横が広ければ充分なので幅は4ピクセルとしました。

この4×5ピクセルというサイズをiPhone 6 Plusの標準表示で設定すると「フォルダが丸くなる壁紙」よりもたくさんのフォルダが丸くなります。
フォルダが丸くなる壁紙はPlusに最適化してたんじゃないの? その通りです。

6 Plus拡大表示で

標準表示では確かに丸いフォルダが多いんですが拡大表示にするとめちゃくちゃ減ります。一概には言えませんがPlusの拡大表示と6/6sの標準表示では共通点が多いので、そっちの方で効かない可能性があります。端末の性格上、Plusを拡大表示で使われている方も少なくないかもしれません。


差し色入りバージョン

実はiOS 9.3.3の正式版を待っていたのですが予想に反してなかなか来なかったので、もう1つ作っちゃいました。単色バージョンの結果を踏まえて複雑なバージョンに挑戦です。

差し色のグラデがドックの背後に干渉しないようにサイズはやや大きめ(7×9)です。こういうのは1色増えただけで桁違いに難しくなる(組み合わせ問題)ものですが、配置次第では差し色の影響を軽微にすることができたのでとりあえずなんとかなりました。それでも紫や暗めなどもともとが厳しい背景ではおそらくどうやっても不可能で、枚数は減らさざるをえません。

難しいのは作ることだけではありません。非iPhoneユーザーに何がすごいのかを説明するのも桁違いに難しくなります。これ以上複雑にするとテーマがぶれて、もうiPhoneユーザーにも届かなそうなのでこの辺にしておこうかと……

丸くなるフォルダの数に関しては単色版同様6 Plus標準表示では多くなるものの拡大表示では著しく少なくなります。


それではよいホーム画面を。

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